2010年05月08日
あしからず。
このところ、閑を見つけて、
外付けハードディスクのデーターを整理している。
だから、最近のブログはつぎはぎブログです。
以下はもう9年近く前に書いたものだが、
なにも覚えていない。
自分の為の整理です。あしからず。

コメディ一まであと一歩 第一回
「甘い沈黙」
高級な大人のための高級なコメディを考察するタキシード学会が満を持してお贈りする。春の興行「甘い沈黙」来る五月十三日金曜日夜六時銀座王子ホールにて開催決定。
その日曜日の朝私は、太陽の光が差し込む窓際に寝そべり、
Chronik(クロニック)1900~1986(20世紀全記録)1942年2月の出来事のページに釘付けになっていた。というのも、昨夜見た映画、エルンスト・ルビッチの「To Be or Not to Be」http://www.allcinema.net/prog/show_p.php?num_p=1493
の中で、一人の俳優が戦時中にも関わらずナチス・ヒットラーに扮し街に繰り出し自分の才能と名声を人々の反応から見極めるというあきれるシーンに出くわしたからだ。付け加えるならば、この映画のように「笑わせます」演出をしない。必ず美女出る。名優も沢山出る。そんなコメディ映画を性戦争喜劇(スクリューボールコメディ)と呼ぶんだと蓮見重彦さんの著書「映画に目がくらんで」で教わり、その演出スタイルには私も至極同感と膝を打った。それまで戦争中は誰も彼もが戦争中をしていると思っていた。ところがクロニック的視野で世界を見れば意外にも平常時と同じように人は会社を作ったり、発明をしたり、音楽をつくったり、小説を書いたり、女を口説いたりしているではないか。例えば、同年の2月10日には、日本では細野晴臣さんで有名になった珍曲、グレン・ミラーの「チャタヌ−ガ・チューチュー」がアメリカで百万枚をセールスし、初のゴールデンレコードを獲得している。そんな好奇心を刺激するネタ満載のクロニックだから当然夢中になって読み進めるうちに、ヴェルコールという名のレジスタンス(活動家)が書いた抵抗小説「海の沈黙」に目が留まった。「抵抗小説」という響きと「海の沈黙」というタイトルにひらめいた私は早速アマゾンで探し古本を手に入れた。 それは岩波書店1951年4月15日発行の初版本で、当時200円だったものをあろうことか当時の15倍の値段で私は買う羽目になった。しかも私はその続編「沈黙のたたかい」まで手に入れたのだから初期衝動とはげに恐ろしきは好奇心。http://www.iwanami.co.jp/.BOOKS/32/4/3256510.html
で、「海の沈黙」の表紙の帯にはこう書いてある。
ナチ支配下のフランスの象徴は沈黙であった。
群衆のなかでの沈黙、家庭のなかでの沈黙、
真昼間ドイツの衛兵がシャンゼリゼを往来するが故の沈黙、
ドイツ士官が隣の部屋で聞き耳をたて、
ゲシュターポがホテルの寝室の下に
録音機を隠すが故の沈黙、
子供たちが空腹を訴えられぬが故の沈黙…
静かで熱いしかもスタイリッシュな響き「沈黙」。
で、「甘い」。これは私の大好きな映画のひとつ、
「甘い生活/LA DOLCE VITA」だ。
「フェデリコ・フェリーニ監督作品で、60年にカンヌ国際映画祭グランプリを受賞。
当時のローマの華やかさとその裏側に潜む寂寥感を、
一人のゴシップ記者の目を通して描かれている。
N・ロータの音楽が全篇を軽快に彩っている。
現代ローマの狂気と紙一重の絶望的退廃が徹底的に描かれる。」(アマンゾン・レビューより引用。http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00005L9DN/250-7481084-8086631)
コメディ「甘い沈黙」は、
現代日本の狂気と絶望的退廃が徹底的に描かれる。
かも。
と書くこともできるが、音楽を選曲した事があるならきっと分かると思うが
選曲家の思考はロジカルではない。
言葉にならない想像を選曲するのだから、
このタイトルも見る者が勝手に想像すればいいのだ。
見栄を張れば、911以降私の意識は確かに変わった。
笑いで世界を視る。笑いで世界の真実を知る。
この姿勢が私を「甘い沈黙」へと向かわせるのだ。
ついでに宣言しておくと、今年はコメディ元年なんだ。
そうか、もう9年前のことか。

Ps.Chronik1900-1986 1942年2月24日によると、
米の対外放送「ボイス・オブ・アメリカ」が第一声。
「ニュースにはいいもの、悪いもの、があるでしょうが、
真実をお伝えします」。
ここに私の原点を見たような気がした。
第一回目の選曲9のテーマも同じく「甘い沈黙」。
但し、こちらの「甘い沈黙」は17世紀オランダの画家フェルメールの描いた名画通称「青いターバンの少女」を映画化した邦題「真珠の耳飾りの少女」で主役を演じたスカーレット・ヨハンセンに捧げる。
M-1 Frederic Chopin夜想曲第一番変ロ短調作品9の1/ Nikita Magaloff(piano)
M-2 Reverie(夢)/NIKOLAI KAPUSTIN(ピアノ)
M-3 C・スコット:蓮の花の国作品47の1/フリッツ・クライスラー(ヴァイオリン)フランツ・ルップ(ピアノ)
M-4 ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ/イヴォンヌ・キュルティ(ヴァイオリン)モーリス・フォーレ(ピアノ)
M-5 J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲第一番ト長調/パブロ・カザルス(チェロ)
M-6 J.S.Bach:KOMM SUSSER TOD(come sweet death)/ Pablo Casals(Violoncello)
M-7 ショパン(ロディオノフ編):夜想曲第20番嬰ハ短調/ジネット・ヌヴー(ヴァイオリン)レイモンド・バウマン(ピアノ)EMG MkXa蓄音機(竹針使用)
M-8 Tosca(Puccini) E lucevan le stelle / Ferruccio Tagliavini
M-9 Silence and Light(沈黙と光)/ Girl with a Pear Earring original motion picture soundtrack:Alexandre Desplat
Ps. TERRA STRANIERA/ Beniamino Gigli(Tenor)Orchestra cond.by ENRICO SIVIERI [Liberati-Marletta]
投稿者 moichi : 2010年05月08日 20:51
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