2009年11月06日
END OF THE LINE

END OF THE LINE-ラインの果て-
真っ白なパウダースノーに
流麗に引かれる一本の線が例えようもなく美しかった。
まさに息をのむ映画だった。
鑑賞中、ずっと頭を過っていたのは、
死と隣り合わせの時、
男は初めて男になるということだ。
急いで口で吸え!
別の言い方をすれば、
女とsexするより、
もっといいことを知っている男。
そいつが本当の男。
急いで口で吸え、言って見ろ!
女を追いかけない。
女に惑わされない。
女に翻弄されない。
全身ストレートにも関わらず、
女には目もくれない。
そんな生き方が出来る男。
傷口を急いで切り裂き、急いで口で吸え。
言ってみろ!
女は二の次。
それをはっきり断言出来る男。
そんな奴こそ、女からも、お釜からも、
「男らしい男」と呼ばれるのではないか。
決闘のない時代。戦争に狩り出されない日本。
武士は食わねど高楊枝。は死語。
武士道の道を外せば問答無用即刻切腹なんてダル〜
人に迷惑かけなきゃ何やってもいい。
という真っ直ぐな勘違い。
自由というヘロインに
どっぷり浸かった外道が平気でのさばる社会。
羊の皮を被った狼
『偽預言者を警戒しなさい。彼らは羊の皮を身にまとってあなたがたのところに来るが、その内側は貪欲な狼である。
(マタイ7;15)』
しかも羊の皮を一見被っているが、
見事に痩せて肝を抜かれた狼たちの群れ、
そんな自由という名の地獄からとっととエクソダス
Exodus 『栄光への脱出』を計れ!
そうか、あの、「孤高の人」という意味は、
鋭利な刃物のようなアラスカの山々の頂上に立つ
男たちのことだったのか。
そいえば茂木健一郎さんも言っている。
人は絶壁に立つときこそ、
脳はジャンプする。
かなりたぶん。
つまりいまさら誰に言われるまでもなく、
山の男たちは、
本当の男たちは、女を征服するのではなく、
昔からず〜といつだって自分の絶壁を目指していたのだ。
その「男らしい」は
ほとんどマイノリティーになってしまったが、
いつの時代も変わらない真理はある。
本物の男は、
女の前で決して男らしさをひれかつサンド。
だから男らしい男は
ますますどんどんつぎつぎ山へと向かうのだ。
そして本当の男たちは、
間違いなく歌が好きだ。
山男の歌
1) 娘さんよく聞けよ 山男にゃ惚れるなよ
山で吹かれりゃよ 若後家さんだよ
(2) 山男よく聞けよ 娘さんにゃ惚れるなよ
娘心はよ 山の天気よ
(3) 娘さんよく聞けよ 山男の好物はよ
山の便りによ 飯盒の飯だよ
(4) ナーゲル踏みしめ 尾根行く心はよ
仰ぐ白峰(しらね)のよ 北岳ピークよ
(5) 春夏秋冬(はるなつあきふゆ) 山行く心はよ
希望大きくよ 親しい友とよ
(6) 登頂の終わりの ヤッホーが響けばよ
今の苦労もよ どこ吹く風だよ
子供の頃は思い出しても恥ずかしかったこの歌が、
実はこれほどまでに男の真理を歌っていたとは、
ハハハ、気づかなかった。
男が男であった時代。
男は黙ってビールを飲んでいた時代。
男たちは、女には目もくれず山へ向かったのだ。
そして今日、
END OF THE LINE-ラインの果て-
を目撃した私たちは、
これまでのように、これからも、
実は左右対称では微妙になく、
プルんとして触ったらマシュマロのように柔らかい
時折目にするあのふたつの山ではなく、
触ればピシッと血が出る鋭利で刃物のような山を、
私たちはめざしは焼いて食べなければならないのだ。
だからつまりこの男の中の男の映画を見たら、
誰もが本当の男になりたい。
と考えるのではないか。
楽な道は選ばない。
バブルの道も一歩から、
金なんかなくたって、女にもてなくたって、
男には山があるんじゃ。
この不景気の時代にこそふさわしい
元気の湧き出る映画だと
私は心を祭りにして帰路についた。
追記。
音楽の使われ方がギアー?になっていた。
カメラが自然の美しさを愛でるように
映像はもっと音楽と寄り添って欲しかったなぁ〜と

そうそう、山の人は賢い!そんな山の男の話が聞ける耳寄りなイベントがあります。
山の人は賢い|UP ON THE ROOFの立体版。
club dictionary#08 で体験出来ます。
最新号で体感出来ます。
投稿者 moichi : 2009年11月06日 22:51
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