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2009年01月28日

きんつば

つば.jpg

きんつばの「つば」とは、日本刀の鍔のことを指しており、江戸時代当初は現在のような四角形のような形ではなく円形をしていた。富山県高岡市戸出地区などでは現在でも円形であり鍔の文様が残っている。現在の四角形六方焼きは、神戸元町の紅花堂(現在の本高砂屋)の創業者である杉田太吉により考案されたものといわれる。

きんつば.jpg

きんつば(金鍔)は、金鍔焼きの略称で和菓子のひとつ。小麦粉を水でこねて薄く伸ばした生地で餡を包み、円く平らな円盤型に形を整え、油を引いた平鍋で両面と側面を焼いたもの。

ポータークラッシックの吉田親子さまと

昨年から、フリーペーパー・ディクショナリーで連載中

3月14日から公開の映画、「ホノカァ・ボーイ」

そのルーツを探訪するシリーズの最終回

写真撮影で写真家平間至と浅草を再び訪れた。

のっけから、うまい、きんつばをごちそうになり、

気分は一気にただの観光客。

”人生を楽しんでいいんだ。”

黙って差し出される、生きるうえでの最高の哲学に

またもや痺れる。うまい、に込められた生きるヒント。

が、粋。

つまり、とっさの機転の良さね。気が利く。

これ最高の才能のこと。

二人の名言、

”浅草には、義理も人情も、その欠片もない。”

ここに居るのは、どこか頭の狂った奴ばかり、

でも、きっと、その方が生きるには楽なんだろうな〜

江戸の街も、きっとそうだったに違いない。

吉田親子.jpg


そういえば、

子供の頃、祖父の部屋には、鍔が沢山飾ってあった。

祖父が刀剣鑑定家であった所為だ。

地方を回って掘り出し物を探し、

今でいう、オークション会場で査定する。

素人御法度のそんなところへ子供の私も連れて行かれ、

正座させられ、立ち上がれないほど足が痺れたのを

今思い出した。国立三大公園「後楽園」の中とか…

その時のお茶菓子もきっと、きんつばだった…。

うん、これは祖母から聞いた話だが、

私の祖父は荒馬に素手で乗るような激しい性格のひとだったとか。

本当に怖い顔をしていた。

だから私の記憶は今も怖かった男。

あとは、浴衣も乱れ大の字になってふりちんで寝てたこと。

しかも義理の祖父だった。

だから、いつもいきなりだが、

祖父が地方周りから帰ってくると、

家中が金縛りになったようになった。

そうそう、百点を見せるとお小遣い?をくれた。

あれはなんだったのだろう…

寝ばなを起こされ、缶に入った、味付け海苔を食べろとか、

東京で買って来た納豆を食べろと、

本当に吐きそうになった。

うれしかったのは、白桃を買ってこい、だった。

うまかった。が胃はいつも緊張していたはずだ。

記憶が勝手に走り始めた、止め。

で、そうなんだ。

ひとは卑屈になると邪心が生まれる。

どうもそうらしい。

沢山の人が集まる場には

なにかしらヒエラルキーが存在するが…

明快なヒエラルキーの中で仕事することが当たり前の

方々には、こんなことは、

取り立てて論じることでもないだろうが、

そうした場を非日常だと感じる私には

その様がとても興味深く

しかも、かなりディープに気持ちが沈んでしまった。

なんといえばいいのか、

工事現場で、誰にも相手にされない誘導員になった気分。

とでも、言えば気分は近いか…

こんな時には、喫煙者がうらやましい。

宙を見つめ、煙を燻らせていれば、

なんとか、格好がつくのだから…

それに引き換え、

ワンセグを見て、そんな場を誤摩化している

オヤジ、親父、おやじ、この名称はもう止めよう。

初老の男、これもなんだかだが、ともかく、

社会の中枢から外され、無用乃助の烙印を押された男が、

ロビーの隅でワンセグを見ている図は、

もう凍りつくように寒い。

しかも、携帯から漏れるテレビの雑音が
付近にも充分聞こえているにもかかわらずだ。

この無神経さも、そのうち日常になってしまうから、

ひとは新幹線の脇に住むことも出来るのかも…

(まさか!)

見る必要もないワンセグを自然を装って見ている初老の男。

この図は哀しい。な。

だから一見安泰な集団指導型社会のシステムは

そこからはみ出されたときは本当に残酷だと思う。

そのことに気づかない若さ故の愚鈍も

たぶん二十代までだろうが、いつかはやってくる。

あぁ〜こうして、どうでもいい話を

さっきからくどくど書いているなぁ〜

自分との折り合いがうまくいってないからだ。

信頼している相手を、

まるで裏切っているような気分とでもいえばいいのか…

好き嫌いで仕事を判断するほど

愚かな流儀はない。

そんな当たり前のことを、

わざわざ、ここに持ち出してしまう程

私的事態は深刻で、まるで、どうしょうもない。

もう一度愚鈍な若者に引き戻されたような気分だ。

うん?そこ!そこ!勘違いです。間違いです。

正しくは、誰が見ても間違いなく私は愚鈍で、

もう決して若くない男。だということです。

さて、ここから立ち上がるにはどうすれば…

…きんつば、と呟いてみる。

確かに、刀に、つば、は必要。 

残ったきんつばをもうひとつ食べながら

思案してみる。

壁.jpg

そうそう、浅草で楽しい企みが生まれた。

喝写真倶楽部の発足である。

先生は、松・写真家 平間至。

撮影旅行も決まった。テーマは蟹。

そうだ、人生横にスライドすればいいのかも…

上下のヒエラルキーは、ともかく吃胃。

投稿者 kuwaharamoichi : 2009年01月28日 18:36

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