2008年06月01日
二日間が消えた。

あの時の二日間が、そうだったのか…
突然、妻が好きになった男が目の前に現れた。
愕然としながらも、やがてそうなる予感は
ずいぶん前から感じていたはずだ。
と同時に、あの二日間の出来事だったに違いない。
と確信していた。
それにしても、それが、今だとは…
しかも、なぜ、こんな男と、
とはいえ、どんなタイプの男が現れたにせよ、
妻に好きな男が出来るような男(夫)は、
どんな夫(男)も、きっとそう思うのだ。
こいつなら分かるよな。好きになっても、
そんな馬鹿な、
いや、いるかもしれない。私は違った…
こんなことを瞬時に思い巡らす冷静な思考と、
嫉妬や怒りや絶望が入り交じりぐちゃぐちゃになった
思いが、
洗濯機のなかで暴れ回る靴下のようで情けない。
泣いていたのかもしれない。
で、私は妻にそのこと問いただしている。
あの時の二日間だったのか?
うなずく、妻。
妻は今まで見たこともないチャイナ・ドレスのホックを
留めようとしている。
肩にホックの付いたチャイナ・ドレス?
そんな形のチャイナ・ドレスって、あったっけ?

夢はそこで終わっている。
が、
二日間が…消えた。
夢の中であんなにはっきりと分かっていたはずの
二日間が消えた。
夢から覚めた後では、それがまったく分からない。
あの、二日間。
それはいったいどこにいったのだ。
もうひとつ、
みたこともない、チャイナ・ドレス。
夢と現実、つい切り離して考えがちだが、
どちらも私の人生からは切り離せない。
困ったものだ。
で、気になって、夢に見たチャイナ・ドレスを
なにげに検索していたら、
こんなものが出て来た。
私の海馬からはとうの昔に抹殺されていたはずのものが、
こうして、また戻って来てしまった。
それにしてもあの頃は、
本当にくだらないことを真剣にやっていたんだなぁ〜。
今もか(^^:
で、あの頃は、すべてが新鮮で、怖いもの知らずで、
守るものも、かっこつけることも、なんにもなく、
みんな楽しくやっていたのだ。モクモクとしながら…
あっ、この声は、
亡くなった!
あの声優さんの声だ、
あのあとアニメーション映画の世界で
大変人気を博されたとか…
とても気のつく優しい女性だった。
何とも短い命だった。
彼女が私の名前に一字加えてくれた。
そのお陰で
私はこうして元気でいられるのかもしれない。
合掌。
声は、
私の知ってるあの頃のままだった。
声は、変わらないから、
あの頃のままの顔が浮かぶ。
消えたように思っていても、
記憶は決して消えないのかもしれない。
すべては蝶になった私の見た夢か…
きっと、彼岸には美しい蝶が舞っているのだから…
そんな思いがとめどもなく溢れてくる。
「人生は廻る輪のように」
エリザベス・キューブラー・ロス/[著] 上野圭一/訳
また読んでみたくなった。何度も泣いたのだ。
涙も快感か…
二日酔いは消えない。
投稿者 moichi : 2008年06月01日 14:41
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