2007年11月09日
ゲロゲロプースカ

祇園精舎の鐘の声
諸行無常の響きあり
沙羅双樹の花の色
盛者必衰の理をあらわす
おごれる人も久しからず
ただ春の世の夢のごとし
たけき者も遂には滅びぬ
偏に風の前の塵に同じ
しりあがり寿 さんの「ゲロゲロプースカ」を読んでいたら
諸行無常の響きあり…のフレーズをいつのまにか口ずさんでいた うん?ボケ老人?
”ただ、生きるために…生きるのよ ”
母親の言葉で結ぶこの作品を前にして、私は沈黙した
”男はやっぱり 女しょって 飛ばなきゃ”
少年が叫ぶこの言葉に、かすかな希望の破片はあるものの
この作品を支配する無情な索漠感(生滅する存在であるにもかかわらず、それを常住なものであると観るから苦が生じる…)の前では、私はただ沈黙する
例えば悪夢の中で体験する
底なし沼をひたすら落ちていく感じ とか…
泣くことさえ許されない…
う〜ん、やっぱり言葉にならない
漫画、コミック、は未だに負のイメージを拭いきれないジャンルともいえるが
漫画でしか描くことの出来ない世界がここにある
個から始まり結果個の成せることとは
個人の存在を思う、問う
個は巨大な宇宙か…
絶壁に立った 立とうとする勇気 立ちはだかる壁から逃げない日々
そのすべてがかっこいい 孤高のひと
もっといい言葉がありそうだ…
しりあがり寿
百年後にこの名前を見たひとはなにを思うだろうか…
私には現代美術を語る記録も記憶もない
だから資格もないが
私にとってこの作品は現代美術(今日生まれる美術)の最高峰だと断言したい。

やっぱり語らなければ良かった…(ーー;
投稿者 kuwaharamoichi : 2007年11月09日 08:11
