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2007年10月 アーカイブ


2007年10月25日

たかしとなおみ

時折展示会の案内を頂くことがある。

その中でも、今回は特に熱いメッセージが書かれていた展示会に誘惑された。
よく分からないのですが、なんだか行かなければならないような気がして…
これって、セレンディピティ(英:serendipity)?

でお邪魔した。

la fleur2.jpg

ブランド名は、たかしくんが、FOR 確か、フラワーオブロマンスの略だったかな…

なおみさんのブランドが、la fleur 意味は聞かなかった。

で、熱いメッセージを書いてくれた、たかしくんは、
初めて東京に上京した時に手にしたのが、dictionaryの創刊号だったそうだ。
入手場所はなんと原宿の元祖dept(地下の方)
しかもスネークマンショーも好きだったそうだ。多分、ピテカンには来てたのかな…
それとも気後れして入れなかったタイプかな? 
元剣道部だったらしく見た目も音楽の趣味も含めとてもオタクなんだなこれが。
まわりくどい。いい方は逆に失礼だから、はっきり言うと、
毛むくじゃらで一見ごっついけど
実はとても繊細な乙女の心根とのバランスがうまくとれてないタイプ。
説明になってないか…ま、ここは、ビューティー&ビーストってことで。

で、こちらも初めてお邪魔したのでちょっとナーバスになっていたら、

いきなり、”ぼく、えりちゃんとファッションブランド「チコ」をやってました。”

えっ?  えっ? えっ? がそのままつづき、なんだ、ぜんぶdeptつながりじゃないか…

うん?ってことは、ここdept?

な〜んだ。そうか、へぇ〜、この上にエリもいるのか〜って驚きながら唸っていると
現れました。エリちゃっん。とても大人っぽくなって…しかも、マザー!チコがポルシェに乗って颯爽と登場!〜カッコいい。(^^;そして、ドカーン!seijiに、三好君、次々次々と…そして辺りがいつのまにかdeptワールドに変わる。
いつでもどこでも全く変わることのないファミリアなこのムード。
人生を豊かに暮らす人々の醸し出すオーラに懐かしいあったかい郷愁を感じた。
世界がどんなにひどくてもここだけは楽園って感じ。
やっぱり、問題は、ひとだよね。ひと柄。すべてはそこから…(ーー;
気を取り直して、彼らのお洋服を見てたら、アゴタ・クリストフを思い出した。
ハンガリーからパリへ亡命し、フランンス語で書いた小説、「泥棒日記」から始まる三部作がすばらしい…それは美しい風景の前に置かれた汚れたガラス。長い間見向きもされずにほったらかしにされて汚れてしまったガラスが一枚立ちふさがっているような曇った。かすれた。剥げた。感じがなぜか愛しいといった風情。
たかしとなおみ、三歳のお子さんも一緒だそうだ。
そう、ここにも確かなパラダイスがあった。

自分たちだけのパラダイスをもてる生き方がなによりもエコだろう。
そんな夕方だった。

for.jpg

投稿者 kuwaharamoichi : 19:52


2007年10月21日

今を忘れる


laputaylaballena03.jpg

La puta y la ballena 
邦題 娼婦と鯨
スタイルのある映画を見た。

アルゼンチンの映画を意識したことがなかったが
映画への憧れがこの作品には残っていた。

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1930年代という時代への憧れがそう感じさせるのかも知れない。

laputaylaballena02.jpg

ストーリーは現代と過去を裏を表でループしながら進んでいくのだが、
どう考えても現代へ戻りたくない。
ひとつはタンゴの響き
そして華麗な足さばきにため息が漏れる
バンドネオンの音色に眠っていた真っ黒な欲望が喚起される

 La puta y la ballena00.jpg

映画の魂はそして彼岸へ向かう
ひとは恋愛中毒のまま死にたいのだ
だから映画の中へ中へ
もう戻りたくないのだ。
今を忘れる
意外といい。

それにしても静かな海の中かから突然鯨が浮き上がってくるあの雄大な興奮は
もしかしたら
女性のクライマックスに似ているのだろうか…
果てしない欲望というが…
女の性の前では、男は、至って、至極、甚だ、全く、誠に、こてんこてんに無力だ

 La puta y la ballena06.jpg

で、頗る監督がいい。

 La puta y la ballena05.jpg

ルイス・プエンソ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ルイス・プエンソ(Luis Puenzo,1946年2月19日 - )はアルゼンチン・ブエノスアイレス出身の映画監督・脚本家。

1985年の「オフィシャル・ストーリー」でアカデミー外国語映画賞を受賞。
[編集]主な監督作品
オフィシャル・ストーリー La Historia oficial (1985)
私が愛したグリンゴ Old Gringo (1989)
プレイグ La Peste (1992)
カテゴリ: アルゼンチンの映画監督 | 1946年生

投稿者 kuwaharamoichi : 17:27


2007年10月20日

あなたの耳のために映画を

UMI_label.jpg

”Cinema for your ears(あなたの耳のために映画を)”

WINTER & WINTER
Pittoresque(絵画的な)
阿部海太郎
http://theatremusica.com/journal/winter_winterpittoresque/

あなたの耳のために映画を…

同じ思いで選曲している私にはこの表現にポーとなる。

渋谷FMの番組AMBGでの選曲がこのところ話題になっていた阿部海太郎
その名字ではなく名前の海太郎(うみたろう)の響きが
ずいぶん王道で名前を目にする度に気になっていた。
会ってみて分かったのだが
あの阿部のおとしめられた「美しい日本」とは無縁の
美しい日本の名前を授かっている強いオーラを発していた

その海太郎の音楽を聴きに金沢へ出向いた。

音楽は扱う人間によっていくらでも変化する。化け物にも、妖精にも…

品がいいという表現は曖昧だが
私の場合は最高の賛辞のときに使う。

で、ほんとうに久しぶりに品のいい音楽に接した。
もうかれこれ20十年前になるが…
青柳拓次との出会いもそうだった
かれの存在も音楽も最初の印象はやはり品が良かったのだ。
お仕事としての音楽ではないといえばいいのか…
成り上がる為に音楽を手込めにしないといえば乱暴だが
音楽との対峙が真摯なのだ。
音楽そのものを尊敬しているから決して音楽を道具として扱わない。

品という言葉は、そこにあると思う。
これはすべての表現に、あてはまるような気がするのだが…

でスケッチするように編集した映像を上げてみた。


海太郎

podcast完全版
海太郎podcast


umi alab.jpg

投稿者 kuwaharamoichi : 10:39


2007年10月18日

神の名は、”サーファー”

stop-rokkashoT売上げおよび寄付金のご報告
(2006年8月〜2007年8月)
寄付金¥1,181,118-

教授の呼びかけに熱くなって始めたstop rokkasho-Tの
第一期報告がようやく出来た。
正直、ほっとした。

無償で参加してくれたデザイナーのみなさんと
意気に感じてメッセージを買ってくれたみなさんに改めて感謝します。
ありがとうございました。

寄付を目的としたプロジェクトは、やってみないと分からないことも多く難儀しました。

stop rokkashoのwebサイト http://stop-rokkasho.org/
現在9月27日更新で止まっている…

始まった段階では、その方法論がスタイリッシュで斬新だったこともあり、

多くのデザイナーが勢いづき、
Tシャツへのデザインでアンチする表現に無償で参加してくれた。
そのデザインの段階では、業界人たちも素晴らしい試みですね、販売するなら、ぜひぜひ、が実際に初めて見ると、

”お上にもの申す!”(止めろ処理場!)

この一点で腰が引けてしまう業界人が想像以上に多く、
一見賛成、実際はなにもしない。できない。

つまり、アンチや寄付が目的であっても、
既存のビジネスルールは変えられない。ということだ。
すなわち実動している我々の目線が甘かったという反省でもある…
嘆いてもしょうがないが、社会の成り立ちや仕組みが非常に保守的で堅固なこの国では
アンチを叫ぶことへのこの辺りがアキレス腱である。

で、寄付先:有限責任中間法人「more trees」
止めろから、植えろ!へと流れは変わっていった。

この新たなアレンジされた運動への発起人に私も名前は連ねているが、
実際はビジネスのよく分かる方々によって新たに運営されていくようだ。

私は十歩下がって応援する。左遷だったりして…

ともかく、寄付は賛同者への責任として果たしたが
STOP ROKKASHOは、ここでもう一度再考する必要があるのです。
寄付金の30%など見直すね必要もね。当初は巷でよくある、売り上げの一部とか、売り上げの10%とか、が私には曖昧で嫌だった。もっとがんばれば出来るはずだ。で始めたが、見えない経費がいろいろあった。
つまり我々のリスクをチャラにするには、まだまだこれからが持久戦と言う訳だ。
つけ加えると、とかくTシャツは簡単に利益の出るイメージが一般にはあるようだが、
オーガニックの素材を使用するリスクや、プリント等も、環境保護を考えながら、
きちんといいものつくり、しかも既存の体制の中で
寄付を目的とした販売活動はほんとに容易なことではないということだ。
でも、だからといって、俺は諦めないよ。と強がっていたら、神?は見捨てない。

救いの神が現れたのだ。

神の名は、”サーファー”

放射能が海に流れ始める…

この強烈なイメージと真実は、
海と生活するかれらにはとてつもなく切実な絶対無視出来ない問題だった。

そうここにアンチの基盤が生まれたのだ。

アンチには切実がなければ運動にはならないという真理。

倫理で始めた…私はもっと感情的だったが、ほとんど音楽にやられた!といったほうが正しい。教授とshing02のアプローチはそれほどかっこ良かった。
そう、理屈ではつづかないのだ。

海を守れ!自分たちのためだけでなく、次世代の海を愛する者たちのためにも…
始まりは、札幌の友人で、サーファーで
ファッション・ビジネスの成功者でもある、西川タクヤ&サチコご夫婦が
彼らの店でSTOP ROKKASHO-Tシャツをアピールしてくれたことだった。

そのすぐれたプレゼンテーションは
今までのSTOP ROKKASHO-Tの販売イメージを変えた。

どんなTシャツも、売ることには変わりはない。ではなく、
メッセージを伝えるためにデザインされたTシャツを販売するには、
それなりの方法が必要だ!
つまり販売するものたち全員が、その主旨を理解し
自分の想いとして伝えようとしなければ、そのTシャツは販売はできない。
これをうまくスマートにやってくれた。見せ方と接客がともにかっこよかった。
プロに激拍手!

で、かっこいいものは伝わるスピードも早い。
次第に同じ趣味のサーファーたちにもその志しが伝わっていった。

結果、プロ・サーファー&フレンド、総勢10名クラブキングに現れる。

そのメンバーのひとり、中村竜からメイルが届いた。

ryu 1016.jpg


ccwavementクルー。


おはようございます。昨日は素晴らしい時間をありがとうございました。とても楽しく、そして美味しかったです。

昨日お会いする、前日に千葉で自分が撮影したゆうじ&波の写真です。こんなに綺麗な波、こんなに楽しい波乗りを次世代に必ず残していきたいと思っています。
この海からは、学ぶ物が多く、この海には全てがあると言っても過言ではありません。

またアドバイスを頂けると嬉しく思います。

レストランでの写真も添付させて頂きます。


www.nakamuraryu.comでBlogもやっています。お時間のある時に見て下さい。


ありがとうございます。

ryu1016a.jpg


なんて素敵な野郎たちだ。
おっと、紹介を忘れていた。みめうるわしい女性サーフォー、音楽とヨガが得意な
YUKALICIOUSも、お見えになって希望の発言で未来への夢を語ってくれたよ。
ちかいうちにPODCASTでみんなの発言を放送します。乞うご期待。

で、前々から、植物のような気配をもったサーファーに憧れていた。
環境の問題は等しく我々人類の問題だが、
結局自然と接触することなくしてこの問題は語れないのではないか。
理屈ではなく、海へ、山へ、緑の森へ、私たちは出かけていくしかないのだ。
そこで大きく深呼吸をすることで、初めて未来を語ることが出来るのだ。
出かけよう自然へ。STOP ROKKASHOはそこから…
自害を込めて。

投稿者 kuwaharamoichi : 07:31


2007年10月14日

反転とエンデの警鐘

反転・闇社会の守護神と呼ばれて
田中森一著
573d0f48.jpg


エンデの警鐘
坂本龍一+河邑厚徳 編著

ende.jpg

この週末に併読した二冊。
まず、「反転・闇社会の守護神と呼ばれて」は、
もと手腕検事、正義の味方?が、
反転、極悪人専門?弁護士になり…遂には…
で、こうした自伝的な話しはリアルだから思わずずぶずぶハマっていくのだが、
そのとんでもない話しが本当に事実かどうかよりも
アップダウンの激しい物語ほど、ひとは、私は魅了されてしまう。
ところが
こんな狂った社会では例え無自覚であっても刺激はどんどんエスカレートしているから…つまり本を売る為にはその現実の一枚上を目指す必要があることを送り手の編集者でなくても誰もが自覚している訳だから…こうした暴露本的な激しい物語も狂った社会のブラックホールにいつしか吸い取られてしまっているのではないか。
命がけで告白する作者の社会への警鐘が、思いがけず、とてもサイレント(沈黙)な読後感に感じてしまうのは私だけかも知れないが…
もう崩壊寸前?そんな気にさせる日本のやるせない現状、といっても、
所詮ムードで話している私の発言だからまるで無責任だが
この激しい物語から生まれるはずの新たな倫理感が
都会の交差点を我先に横断しようとする荒れ果てた群衆に踏み潰されていくイメージが浮かんでしまうのだ。次々と実名で語る大物政治家や大物ヤクザの裏の真実をどれほど刺激的に描いても、倫理と正義の欠片もないファシズム国家日本をだるま状態で受け入れてしまっているていたらくな日本市民&労働者である私は、ひたすら沈黙し、暗くうなだれる他はない。つまりすっげぇ〜面白かったが元気は萎む。〜んだよな。

翻って、反転、

エンデの警鐘

まだ、間に合う、今からでも出来ることがある。もうやるしかない。ともかくやろう…

つまり三面記事にもテレビにも、我々を奴隷化する巨大メディアには
まったく無視されてる一般市民にこそ
これからの明るい未来は約束されているのではないか?
反転
もう激しい物語はいらないのかな…
必要なのは、過去の価値観や社会システムに拘束されない
「環境知性の時代」(いい言葉)へ向かう明るい躍動感…

コワイから目をつぶってやり過ごしてる?  
まさか!わたしが?

つづく

もう少し考えてみる。

投稿者 kuwaharamoichi : 20:31


「NO NUKES.MORE HEARTS」

写真は雄弁。

貴方の意思がここで署名できます。

https://www.sitesakamoto.com/unplug_kariwa/

0aatomicpicn.jpg
Quoted from: Berliner Liste
www.we-make-money-not-art.com/yyy/0aatomicpicn.jpg
写真はここからの引用
http://ffffound.com/


また以下のようなイベントの呼びかけがありました。

11月18日に、日比谷野外大音楽堂で
「NO NUKES.MORE HEARTS」
という、反核のパーティー&パレード(デモ)します!

会場:日比谷野外大音楽堂 http://hibiya-kokaido.com/
日時:2007年11月18日 11時30分会場 12時開演 
    デモ・パレード14時45分〜
入場料:無料
ゲスト:随時ご報告いたします。シークレットゲスト&ライブあり!
主催:1118 hibiya-YAON 実行委員会

連絡先:原子力資料情報室(担当:伴)03-3357-3800
Mail: 問い合わせ一般:info@nonukesmorehearts.org
協賛・賛同について:sando@nonukesmorehearts.org
仮HP:http://www.nonukesmorehearts.org/

投稿者 kuwaharamoichi : 10:37


2007年10月13日

真実を語ることは



次々と泉のように湧き出てくるYOU TUBE。
真実を知ることはそう簡単ではないだろうが希望を感じる。

投稿者 kuwaharamoichi : 10:43


2007年10月11日

植物と生きるひとは…

cosmos07.jpg

アナザームーブメント2007
金沢から始まる現代アートの新しい動き…
★石川県金沢市のまちなか17ヶ所にて
16作家の個展をスタンプラリーでまわる北陸最大のアートイベント。
http://www.factory-zoomer.com/anothermovement/

最新号 dictionary 118号
 茂木健一郎 特集でも、
このアートイベントに参加作家たちとのトークショーの模様を紹介している。
http://dictionary.clubking.com/

この金沢のイベントがきっかけで私は今まで以上に現代アートの動きに興味を持った。
で、週末の金沢.
私の目当ては、兼ねてからラジオ番組への選曲が秀逸だった
周囲期待の阿部海太郎のライブとワークショップだった。
ところが、金沢21世紀美術館の秋元館長との打ち合わせなどがあり、
午後二時からのワークショップには参加出来なかったが、
夜8時から始まった海太郎のライブは想像以上に素晴らしいものだった。
その模様はいま編集中なので出来上がり次第
またここで、podcastで…

で今回は、茂木さんの紹介でお会いした、
金沢21世紀美術館 館長の秋元さんと
午前中の秋晴れの金沢の街を歩いた。
”あの秋元館長、街に出る”
秋元さんの人柄を金沢市民にもっと知ってもらおうテレビドキュメント収録に
同行したのだ。

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噂で聞く限り かなり保守的な 金沢の街で、
国宝が何人も生存活躍している特殊?な街では
見た目にもあんなにはっきり斬新な美術館を運営することの もどかしさは…
よ〜く考えれば言葉を失う。
しかもようやく開館三周年を迎える新しい美術館に就任して僅か半年の秋元さんにとっては、なおさらのことだろう。

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ところで日本人には、というか、この沈みそうな日本国では、元々アートへの欲求が弛緩しているわけだから当然とも言えるが、世界の現代美術の世界では、瀬戸内海に浮かぶ直島の地中海美術館は、いまや現代アートの聖地と呼ばれているそうだ。
しかしその評価を得るには15年の歳月という筆舌に尽くしがたい秋元さんたちの努力があったと聞く…。また、別のところで聞いた話しだが、アートの世界にはある種の独裁者的パワーと選民意識が必要だとも…
門外漢の私がこんな話しをするのも、実は、この直島の成功物語を生み出した超本人であるベネッセの会長福武総一郎さんの講義を聴く機会を得たからだ。
あの業界人が出入りすることで有名な噂の茂木健一郎さんの芸大での講義へ、私はまたしても紛れ込むことができた。そこであっと驚く福武さんの強い意志を伺ったのだ。人生、生きていればいいこともある。そんな私的高揚感動巨編の講義だった。しかも講義後の上野公園勝手に占拠打ち上げ会場での芸大生に向けての福武さんのアジ演説(遺言ともいっていた)はもう歴史的事件で、私はその映像を公開したい誘惑に日々駆られている。見せる、見せない、見せる、見せない…


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翻って、金沢21世紀美術館は、
『まちに開かれた公園のような美術館』
金沢21世紀美術館は、金沢市の中心部に位置し、だれもがいつでも立ち寄ることができ、様々な出会いや体験が可能となる公園のような美術館を目指しています。このため建物には表と裏のないガラスのアートサークルが採用され、トップライトや光庭など明るさや開放感にも十分に配慮しています。また、夜間開館や魅力的なショップ、レストランなど利用者ニーズに対応し、気軽さ、楽しさ、使いやすさがキーワードのこれまでにない美術館です。

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万人が納得する美術館とは?どこからも、突っ込みや横やりのない、市民に開かれた、当然選挙にも有利なイメージが生まれる美術館とは?

だから、
秋元は言う、美術は街へ出よう!

二度目の金沢で私の印象に拘束はないが、
金沢の街には美術の心が潜んでいる…
そんな気配を感じた。つまり、金沢にほれた。

こすもす01.jpg

で、私的指摘その一、この街には、「ひろみ」と呼ばれる、
曖昧な広さの空間が突然狭い路地裏から出現する。

境界線を一ミリでも越えれば訴えられそうな世知辛い東京で暮らす私には

この曖昧な空間はミステリーゾーン異次元だった。

cosmos02.jpg

考えてみれば、いざという時のための広場だということは分かる
そこで、祭りがあり、集会があり、ひとひとが集い助け合うための空間が
ちゃんと地域社会の中に用意されている
この曖昧な無駄とも言える空間こそが日常に潤いを与えているのだと
そう芸術を受け入れる心が生まれる町には
そんな曖昧さがきっと必要なのだろう
ハッとした瞬間が生まれる町は素敵だ。
非日常空間が潜んでいる町は素敵だ。

cosmos05.jpg

 保守的。 東京からの交通の便が以外と不自由。  冬は三ヶ月町が動かない。
この一見負のイメージが実は金沢の町の心を守っているのだ。
「ひろみ」はそのことを教えてくれる。

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写真はいずれも金沢の植物店「こすもす」を写した。植物と生きるひとは美しい。

投稿者 kuwaharamoichi : 08:35


2007年10月02日

ゼラチンシルバーセッション2007

http://www.gelatinsilversession.com/top.html

写真家にとって
自分の撮ったネガを他人に焼いてもらうことは
これまではまったくタブーなことだった

タブーに挑戦すること=人類の進歩
経済はこの言葉で地球環境と人間の尊厳を破壊した
ところがアーティストは常にタブーに挑戦してこそ
新しい作品を生み出せるというセオリーがある
しかし規範がなければタブーも生まれない
とすれば
創造者はあらかじめ己の規範を求めタブーへ向かう
つまり写真家の規範とは
自分のネガを他人に焼かせない…

で、今回はその創造の足場を一度崩してまでも伝えなければならないことがあるという。


Filmを次の世代に残すために

ゼラチンシルバーセッション2007
http://www.gelatinsilversession.com/

昨夜、私もこの運動に参加した。
本来群れることのない写真家たちの反対運動は、
図らずも新たな写真への可能性を示唆しているようにも思えた。
当たり前のことだが
21世紀はあらゆる価値観から脱皮する時代に入っている。もうとっくにね。
そして写真家にとってフィルムが亡くなることは
板前がフレンチ・シェフ?というよりファースト・フード・プランナー、オペラ歌手がポップス・シンガー、入れ墨がステッカー、
う〜ん、うまいたとえがみつからない。
世界にひとつが、世界に無数に、と言った方が近いか…
アナログからデジタルへ¥
おおざっぱに言えば、個は全体に収斂される。
一番大切にしてきたものの位置がずれ始めている。う〜ん。
例えば、ヒッピーの唱えた、融合の時代という呪文がある
エイジ・オブ・アクアエリアスの時代へは随分前から入っているとも…
だからか、がらがらと、がらがらと、
一度すべてが崩壊する。そして、新たな創造が始まる…
破壊と創造
ノストルダムス?だっけ、終末思想?だっけ。
人類が消えてなくなる恐ろしいイメージばかりが先行していたが、
破壊や崩壊の本当の意味は、
実は社会の規範のことではなかったか。
個人より全体、
これはきつい。
が真摯に対峙しなければ、
人類の未来は開けないという、
もう既に巨大な呪文が仁王立ちしているのだ。
あの頃の意識革命という言葉ではもうつながらないかも…

で、今あるものをすべて疑ってみる。

手がかりその一
あの時代のパンクやNEWWAVEはそのほんの序章だった
今、エレクトロと呼ばれる音楽?
もう音楽とさえ呼べないかも知れないが、私は好きだ。
細胞のひとつひとつをつまんでみるような
その音楽らしきものが生まれる背景には
やはりすべての価値観を崩壊させようというエネルギーが
この地球上、といっても都会だが、濁った空気に、それは確かに漂っている
漂っている。
これが今の気分であり、細胞に直接働きかけるような音楽らしきものは、
その現れかもしれない。戯言だ。

さて、写真家が一度に、こんなに沢山集まることは余りないのではないか?
写真家とは?
その答えを知る手がかりとしても最高の展覧会とも言える
解体する
裸になる
これもいま進行している社会の変化の特徴

”顔じゃ分からないよ。”
でも顔に全部書いてある年齢だよね。
中年の男たちは己の身の置き所を探してじゃれ合う
インディアンの世界では50歳でようやく大人の仲間入りだそうだ
やれやれ、それにしてもわたしはまだまだ子どもだ。

新しいデジタルカメラを手に入れたのでついスナップを撮ってしまった。
みなさま盗撮をご容赦。

滝本君の爽やかさが好きだな。彼の撮る写真とおんなじ。

TAKIMOTO.jpg

T.REX 1972 SUKITA 12月の初旬に未発表作品を含む1972年に絞り込んだ写真集を刊行する予定の鋤田正義さんがとても溌剌としていた。
まるで親子のような平間至くんも自信が溢れていてかっこいい。

SUKITA&HIRAMA.jpg

この運動の指揮官にもみえるリーダーに向いている広川泰士が吠える吠える!

HIROKAWA&HIRAMA&?.jpg


静かにじっくり見通す眼力に憧れるな。鋤田正義さんはいつもどっしり。


MIYOSHI&SUKITA.jpg

実は彼に会いたくて参加した。
19歳の頃からの友人で
会っても会わなくてもずっと信頼している尊敬している 三好耕三
コマーシャルの世界とは無縁の立ち位置がとても清いのです。
人生は選べるんだよね。

次回の作品展「津々浦々」がまもなく始まる。ぜひご覧頂きたい。
20071010~1110 フォト・ギャラリー・インターナショナル
www.pgi.ac

投稿者 kuwaharamoichi : 23:31