2006年12月10日
ただの箱なのです

もしテレビが娯楽と逃避のためだけの道具なら
もともと何の価値もないということですから
テレビは人を教育し
啓発し 心さえ動かします
だが それはあくまでも
使う者の自覚次第です
それがなければテレビは
メカの詰まった
ただの箱なのです
グッドナイト そして グッドラック
“放送の良心”としてアメリカ国民に愛された、エド・マローの生き様を描いた本格社会派ドラマ。“マッカーシー”批判と呼ばれる歴史的事件を背景に、時の権力者に立ち向かった男たちの真実の物語。
美しいモノクロ映画だった。
いい音楽を聴くのにステレオはいらない
知人のセリフがこの美しいモノクロ映画と重なる。
戦後の私たち日本人は大切なものを簡単に捨てて来た。
アメリカの属国だからといってシニカルを装うのが私のいつものカッコつけだが、
この映画を製作するアメリカ人の素直さには言葉を失う。
しかも2005年度の製作映画だと聞くとますます頭が下がる。
マーケティングがすごいともいえるが。
で、丁度、今朝の毎日新聞の時代の風に書かれたことを引用すれば、
キーワードは「復元力」だ。
先の中間選挙で、民主党が圧勝したアメリカは、
ほんの昨日まで、世界から憎悪される帝国主義国だったが、
再び自由の国アメリカへと恐ろしい勢いで復元力が働いているようだ。
まるで子供のような素直さで再び正義の国に戻ろうとする復元力こそがアメリカのダイナミズムだろうが、ネオコンが支配する全能幻想に踊らされたブッシュに取り入り、
そして取り残された亡がらのような美しい国は、復元力を云々するまえに、
このまま奈落の底へ落ちていくんじゃない?の不安の方が先に立つ。
テロとの戦い、悪の枢軸との戦争、こうした原理主義的理念から米国政治は離脱の時を迎えているそうだが、日本にはそれを成し遂げる政党も政治家も私にはみつからない。
望むべきは、こうした映画をみたマスコミに関与するサラリーマンが反旗を翻し、
日本にもただのゴミ箱ではないメディアがあることを証明して欲しい。
そうすれば、長いものに巻かれる楽さに慣れた日本国民も
せめて選挙に関心を持ち始めるのではないか。
大げさないい方になったが、
お調子者の私はこうしたガッツある映画を見ると腹の虫が動き出すのだ。
といって、私が今度CSファミリー劇場で始める、
「テレビ・コメディークラブキング」に
それを求めるのは
二階から目薬だ。

投稿者 moichi : 2006年12月10日 22:22
