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【PEOPLE A to Z 2006】荒川修作/コーデノロジスト (06/12/08)


[あなたにとって、今年はどんな年でしたか?]


東京都三鷹市大沢に「三鷹天命反転住宅〜In Memory of Helen Keller〜」が完成したことです。この住居の出現は、17世紀以後“生命とは何か”について、その真の現象をみつけだすための世界ではじめての実験の場であり、方向づけた装置ですよ。我々のグループが数十年まえから、哲学、科学、芸術を統合して進めてきたものです。昨年の秋にパリー第十大学でオープンした。私たちのための国際コンフェランス「哲学と建築」が大成功し、今年のはじめから、数百名の科学者や思想家、文明評論家が真剣に、この三鷹の住居の研究がはじまり、やっとこれまでの動きにスピードが……この方向を世界的に進めるため一週間ほどまえ「Making Dying Illegal」という本がニューヨークで出版され大センセーションを起こしているのですよ(笑)。一時間でも早く物質文明より生命文明を始め「生命」の構築を「産業」として造りだせば、もう地球上に戦争とか、人を殺したりする生物は消えていきますよ(笑)。この「三鷹天命反転住宅」をモデルとして、高齢化の進んでいる日本で健康で、長寿を中心にした街づくりを始めるために国のレベルで始めたいですね。せめて数百名のスポンサーを集め、来年の始めから、この建設を実現すれば、無限とか永遠という言葉が毎日の生活空間から誕生してきますよ。そして人は死ねない  もハッキリと、子供でも体験できるのですよ。自由、いや真の自由という言葉の意味も、誰でも獲得できるのですよ。
計画中の天命反転ホテル


[今年、あなたに深い影響をあたえたものを教えてください]
数十名の分子生物学者、認知運動、エギュレーショナル、バイオロジー……と新しい哲学者が三鷹の住居の研究をはじめ、私たちの「からだ」の動きや行為から生まれる質量のハッキリしないエネジーとの関係を、外界で起こっている現象から、分類をはじめ、そのことを毎週のように知らされていることです。アメリカ、フランス、日本、カナダ……の専門家の方々です。


[CO2を出さないために、どんな工夫をしてますか?]
もう何年も前から、日本コ−ジェネレーションセンター会長であり、マルチューテイリティ研究会会長であり現在、芝浦工業大学の学長である平田賢教授との共同作業を進めていますよ。彼は、私たちと一緒に「生活革命」を進めるため、「水素エネルギー」に着目し、資源循環型社会システムを提唱しています。いずれ私たちの高齢化福祉のためから「死なない」いや、「死ねない術」の建設が始まれば平田教授の一大グループが共同で分散型エネルギーも使用が始まりますよ!


[PROFILE]
コーデノロジスト。1936年愛知県生まれ。1963年以降ニューヨークを拠点に共同活動を始める。芸術、出版、映画制作等幅広い活動を行い国際的に評価を得る。近年は建築デザインに射程を据え、身体を主体とした空間創設の研究を始める。94年、岡山県奈義町現代美術館に「遍在の場・奈義の龍安寺・建築する身体」を製作、95年、岐阜県養老町に「心のテーマパーク・養老天命反転地」を建設し日本芸術大賞受賞する。97年ニューヨーク、グッゲンハイム美術館回顧展でアメリカ、カナダ、カレッジ・アート・アソシエーションよりエキジビション・オブ・ザ・イヤー賞受賞。2001年「宿命反転住宅」をニューヨーク、イースト・ハンプトンに計画。2003年日本現代芸術振興賞、紫綬褒章受賞。2004年、愛・地球博パートナーシップ事業として名古屋市に「志段味循環型モデル住宅」完成。2005年、東京三鷹市に「三鷹天命反転住宅〜In Memory of Helen Keller〜」竣工。
著書に「意味のメカニズム」(71)、「死なないために」(79)、「建築−宿命反転の場」(95)、「Architectural Body(建築する身体)」(03)「Making Dying Illegal(死ぬのは法律違反)」(06)。
(注)コーデノロジスト:芸術、哲学、科学の総合に向かい、その実践を推し進める創造家の意。


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