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【PEOPLE A to Z 2006】いとうせいこう/作家・クリエーター (06/12/13)

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[あなたにとって、今年はどんな年でしたか?]


これは過去の仕事と違うなと思ったのは『PLANTED』という雑誌を編集長として立ち上げたことですね。正直なところ、この10年くらい雑誌って、売れるか売れないかじゃなくて、営業部とか広告部のお金周りの人たちがマーケットの計算をして、こういうページ作りだったらどのくらい広告が入るか?でしか雑誌が作られなくなっちゃっていて。そんな窮屈な話はないでしょ?全部資本主義じゃない?っていう気持ちはしていたんですよ。そんな土台の上でクリエイティビティを競っているのは虚妄で、僕は雑誌にもう興味がなかったんです。だけど『PLANTED』は、僕が'99年に出した『ボタニカル・ライフ』という本に近いイメージの雑誌を作りたいという話を持ってきてくださった。どう考えたってマーケットがない訳ですよ。“植物世代”っていうものがある訳でもないし、そこに商品やお金がものすごく動いている訳でもないし。で、今どき雑誌のコンセプトから言いはじめる人がいるとは思えなかったので、「こんなこと言う人がいるんだな」っていうのが正直なところですね。ちょっと無謀だけど、流れに竿を刺せるならお役に立とうかという感じです。僕は記事を見て広告が決まるという順番にしたいんですよね。広告があって記事があるんじゃない。それが何号から上手くできるかわからないですけど。

 
『PLANTED』(毎日新聞社)
http://www.planted.jp/

#1“seed”Issue/AD 藤本やすし(CAP)
#2“air”Issue /AD 服部一成
■2006/12/14発売_#3“travel”Issue/AD 尾原和史(SOUP DESIGN)




[今年、あなたに深い影響をあたえたものを教えてください]


ヤン富田さんから高木完ちゃんと僕と3人で、また音楽をやろういう話になって。最近だと「sonarsound2006」でライブをやりました。これは枠組みが自然発生的で面白かった。“こういうプロジェクトがあるんです”って言われて参加するのは嫌なんですよね。いっぱいやってきたし。しかも僕は楽器をやらないのにインドのタンプーラっていう楽器をやらされて。この歳になって楽器を弾くとは思わなかったから、それも自由ですごくよかった。


[CO2を出さないために、どんな工夫をしてますか?]
なるべく削いだ暮らしをしていこうと思っているんですね。僕はあまり物を買わないし、夏には冷房も使わない。過剰なことには飽き飽きしているので。何かを削減することより、暮らし方として賢くいたいので、具体的に「削減しています」っていうことは言えないんですけど。削減するために気をつけるっていうのもおかしくてね。好きな方向に生きて、たまたまその方向が余計なものを出さないっていうことだから。CO2だけというより、問題は消費社会の問題でしょ。そこに抗って、個人が削いだ暮らしをしたところでっていう絶望感は常にあるんだけど、あきらめてだらしのない暮らし方はしたくはない。(談・11月15日取材)


[PROFILE & INFORMATION]
作家、クリエーターとして、あらゆるジャンルに渡り、幅広い表現活動を行っている。近刊『自己流園芸ベランダ派』など作品多数あり。'07年4月にはブルースカイ作・演出による演劇ぶっく社20周年記念公演 in シアターアプル「レミゼラブ・ル」に役者として出演。WATCH SEIKO_http://www.froggy.co.jp/seiko/


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